ケニアからの報告

【孤児支援のリアルな現実②】マーザの抱える深刻なトラウマ②

クラウドファンディング見守っていただいている方々本当にありがとうございます!ただいま30%まで達成しました。感謝申し上げます!

日はマーザの行方不明事件のことについて報告です!

【ウィニーが心身ともにボロボロになったマーザ行方不明事件】

ある日のこと。マーザが買い物に出かけていきまし。その後…マーザが帰ってこない!!

ウィニーはマーザが帰ってこないことに驚き、必死の思いで街の中をあてもなく探しに行きます。

マーザの写真を見せながら、この子は見なかった?と人に訪ねて回り、人を雇って探させたり、時に汚い服を着てストリートチルドレンと一緒になって何日も歩き回り探し回りました。

100sh(120円)印刷代がかかるポスターを200枚刷って、そこらじゅうの警察という警察に貼ったり新聞に載せてもらったりしました。すごくお金かかりました。facebookで情報を拡散してくれたりポスターを見て電話してくれた人もいました。

行方不明のポスター

人生の中で一番最悪な時を過ごしたとウィニーは言っていました。本当に予想外な事件でした…。

1週間の間マーザが生きて見つかるとは思わなかったと。殺されたかレイプされたか‥‥そんな良くない想像ばかりしては毎日毎日沈んだ気持ちで、ウィニーの身体の調子もストレスで一気に悪くなってしまいました。

自分の子ではない子のために、こんなにも何もかも捨て身で探し回る人が、どこにいるかなと私は思います…!しかも自分の小金をちょいちょい盗むような子に!!ウィニーのマーザに対する強い責任感と愛が報告から感じられました。
この行方不明事件の真相なんですが、実はマーザはバスに乗り、お父さんに会いに行こうとして、故郷のキリニャガに向かおうとしたとのことです。

マーザはキリニャガとは全然違う方向のバスに乗り、運転手は一人だった彼女に驚き、マーザを警察に連れて行きました。

そこで保護され、孤児院に入っていたということです。

マーザは警察に、「ラティファは卵を2個食べるのに私は1個しか食べない」とか、「ウィニーが水取ってくるように命令する」とか、「学校の先生が私のことを分かってくれない」などと嘘八百を警察に話したそうです。

なぜそういう嘘八百を言うのかと思いますが、マーザは小金を平気で盗むようなところがあるし、そういうことも言うのだろうと思います。

そのマーザの供述を元に、孤児院ではウィニーを虐待親として告発するような文書が書かれてしまいました。

やっと警察に連絡が取れ、ウィニーとマーザは会うことができて、ウィニーは警察に3時間つかまり取り調べを受けました。警察は取り調べの中で徐々にウィニーを理解し、マーザは嘘八百を警察に言ったことにすごく罪悪感を感じたそうです。

なぜこのような行動をマーザがとったかということですが、マーザには実は昨年10歳のころウィニーが預かる前にレイプされていたという驚愕の事実がありました。

レイプされて血を流して病院に運ばれる中、マーザは誰がレイプしたのかを決して言わなかったそうですが、ウィニー含め周りの大人はマーザの父親だと思っているそうです。

何故かというとマーザはお父さんといたがるからです。お父さんのことが父親として好きなのではなく、性的なことが理由でお父さんに会いに行ったということです。

私は本で、虐待を受けたことがある人は、その虐待を後々になって求める傾向があると読んだことがあります。DV男性を選んでしまう女性は幼少期に親から虐待された経験があったりするということですね。

マーザは、父親から深刻なトラウマを植え付けられてしまいました。もしかしたらそういうこともあって、学校の勉強に身が入らなかったのかもしれません。

私自身そんな経験がないので、そのようなトラウマを抱えるということが、本人にとってどういうことか想像しにくいのですが、10歳の子がレイプされるということはあまりに酷すぎる事実です。何度も思い出したり夢に見たりするのかもしれません。

結論としては、
1マーザはカウンセリングが必要
2ウィニーにもカウンセリングが必要
3マーザは父親とは住めない。なぜならとても彼は残酷な人で無責任だから
4マーザは私とマーザの心の傷が良くなるまで警察のもと指導がある
5マーザは警察に嘘八百を告げたことを本当に申し訳なく思っていること

ということで、しばらくマーザは政府の施設でカウンセリングを受けることになりました。

ウィニーはこの行方不明事件でのストレスでしばらくの間、病気で寝込み、入院しました。

ウィニーはマーザの面倒を見ることを諦めたら、この子の人生がめちゃめちゃになってしまうかもしれないと感じていて、彼女に対してきちんと面倒を見ていこうという強い決意でいます。

そんなウィニーを私たちは経済的な面で支え、マーザが心身ともに元気で育っていってくれることを切に願っています。

マーザは2018年1月より、ウィニーのサポートの元、今までの教育環境を変え、全寮制の学校に行くことになりました!

クラウドファンディングには、彼女の学費も含まれています。
マーザとマーザを守るウィニーのサポートを、どうぞよろしくお願いいたします!

読んでいただきありがとうございました!

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