ケニアの活動

月に1度のミーティング

このミーティングには2つの意義があります。
第一にお母さんたちが話し合い、安心してストレスを発散しあえる場になっています。
ケニアでは日常生活の中で人にエイズについて話す機会がありません。
何故なら人に自分がエイズだということが分かってしまうと差別されてしまうので、プライバシーが保たれた安全な空間でのみエイズについて話し合うことができます。
このミーティングはお母さんたちにとって心の支えになっています。

第二にスラムに住んでいるお母さんたちは非常に厳しい生活を送っているために、食事を1日3食きちんと食べることができていません。肉を食べることがなく、2~3日食べられない時もあります。
ですのでこのミーティングの時はしっかりと食事をふるまいます。

ミーティングでの食事です

エイズ患者によるサイザルバッグ製作

サイザルバッグを製作に関しては、2つの意義があります。
第一に、お母さんたちが副収入を得られるということ
スラムに住むお母さんたちは電気もないところで住んでいて、非常に厳しい生活を送っています。
そんな中彼女たちにとっては、バッグを製作することによる副収入が大きな支えになっています。

第二に、製作に集中し、没頭することでエイズの痛みを忘れることができます。
これが副収入になるんだと思い一生懸命制作に励むことが、辛い現状を生き抜く中、彼女たちの大きなモチベーションになっています。

サイザルバッグを作るママジャキー

孤児支援

お母さんを亡くした孤児は、大きな心の支えを失い、生活が一気に厳しくなります。
お父さんが子どもの面倒をみればいいのですが、ケニアの教育が昔きちんと普及していなかったため、暴力をふるったりする父親がとても多いです。
そんな孤児たちをウィニーが預かり心のケアをし、また日本からの送金で学費や食費等生活費を支援しています。

ウィニーと孤児マーザ
孤児のエリザとケン

緊急医療支援

エイズ患者のお母さんたちは時に病状がとても悪くなります。
時折入院することがあるのですが、その入院費は医療体制の整った日本に比べると非常に高く、時に20万以上になります。

そうならないように、私たちの団体ではエイズ患者のお母さん2人(ママワンガレとママジャキー)に、予防医学的な観点からハーブのサプリメント(日本で言う漢方のようなもの)を彼女たちに支援しています。

サプリメントを摂取することで、入院することなく生活できているお母さんがいます。

入院中のママワンガレ
左ママジャキー 右ママワンガレ ハーブのサプリメントを手にしている