こんにちは、久しぶりの更新となってしまいましたが、今回は移民問題について綴ってみたいと思います。
日常的な生活からでいえば、国際結婚などの例、またマクロな視点では難民問題や中国のアフリカ進出などの例がありますね。
ケニアの大統領選でも大統領候補が移民問題について触れています。大統領選の話や移民の持つメリットとデメリットを綴ってみたいと思います。
私の実家は八百津町という田舎ですが、八百津町ではフランス人の経営しているカフェが大人気です。
「フランス人経営者のカフェ」というだけで、珍しくお洒落な感じがしますね。
今年3月にオープンしたばかりなのにも関わらず、テレビなどメディアにに取り上げられ、インスタには4000人以上のフォロワーがついています。
外国人さんが来てくれるだけで、今までになかった華々しさがもたらされることになりますね(o^―^o)
外国人さんと交流することにより、日本を知るきっかけになります。
海外に行くと、日本のことがとてもよく分かります。例えばケニアに行けばそこら中にごみが散らかっており、日本人は本当に清潔で、インフラや社会保障が整っている国だなと思わざるを得ません。
しかしながら、日本人は困ったときには政府が何とかしてくれると思っているところがあるのか、人々の間での助け合いが、アフリカに比べるとあまりないように感じます。
困っている時に何となく壁を作ってしまったり、あまり諸事情まで深入りして話を聞こうとしなかったり…ですね。
私はケニアの人の優しさから学んだことがたくさんあります。本当に嬉しかった時に心から喜んでくれたり、私の家族に何かあったときに真っ先に声をかけてくれるのは日本人ではなく、ケニア人ですね。
人の心に寄り添う優しさを、私含め日本人はもう少し学んだ方がいいんじゃないか…と感じたりします。
こんなふうに外国人さんと交流することで他の国のことや自分の国について理解を深められるのはとてもいいことですね。
ただし、いいことばかりではありません。
例えば国際結婚により生まれたハーフの子は日常生活に様々な困難を抱えることもあります。例えば言葉が分からないから友だちとうまく話せなかったり、宗教上の問題で他の子と同じような生活を送れないことがあります。
親が子どもに現地語を教えていないと、そのような問題を抱えてしまうことになります。
移住や国際結婚で親と離れてしまうことにより、親の介護問題が発生することもありますね。
日本人には日本人らしさ、ケニア人にはケニア人らしさがあります。
グローバル化が進み、国際結婚がもし当たり前のような世界になってきたらどうでしょうか?
パレットにいろいろな色があるから素敵な絵が描けるのに、全てが混ざってしまったらどんな絵になるでしょうか?
例えば同じ鳥でも、ハトとスズメが交尾することは絶対にありえません。なぜなら、彼ら動物は同じ種で交尾することが自分たち自身の種を強く保っていけることを、本能的に知っているからです。
人間だけが違う人種と結婚し子どもを産んだり、違う種類の農作物を交配させています。
遺伝子組み換え食品が身体に悪いことは皆さんご存知だと思います。でも、違う人種同士、外国人さんと結婚し、子どもを産み育てていくこと…これは長~い目で見た時、私たち人類にとってどうだろうかという考えに出会いました。
そう思うと、長い目で見た時に、外国人と仲良くすることはよくても、結婚してハーフの子を育てていくことは…ちょっとどうなのかな、長い目で見ると日本人らしさやケニア人らしさが失われてしまうんじゃないかと感じます。(国際結婚している人はだから駄目だとかいうことは思いません)
言語の面でいえば、多くの日本人は英語が話せないというコンプレックスがあると思います。
ケニアの人に「多くの日本人は英語ができないんだよね」と言ったら
「それは羨ましいことだ。ケニアにはたくさんの言語があったのにスワヒリ語に統一され、更に英語が侵食してきている。自分の言語が自分の国でいつでもどこでも喋れることは素晴らしいことだよ」
と言われたことを今でも覚えています。グローバル化も、考えものですね。
ケニアに中国人が多く住み着く問題に関してのメリットとしては、例えばケニアの多くのインフラ…高速道路や高速鉄道は中国人が本当にたくさん投資し、例えば渋滞の解消などに貢献してきました。
↑の写真を見ると、先進国のような風景ですね。
中国のアフリカへの進出は凄まじく、多くのインフラに貢献してきました。
中国は「一帯一路」構想の一環として、東アフリカ鉄道ネットワーク計画を推し進めている。
2014年に中国とケニアとの間で資金と技術協力に係る契約が結ばれると、中国側は約38億ドルを投資、中央企業(注)の中国交通建設グループ(CCCG)が施工を担うこととなった。
2017年11月にケニアの首都ナイロビと港湾都市モンバサを結ぶ標準軌鉄道(SGR)が開通すると、2019年10月にはナイロビ-マラバSGR第1計画として、ウガンダとの国境まで延伸して旅客輸送を、同年12月には貨物輸送を開始した。
現在は第2計画として、ケニア北東のナイバシャへの延伸工事が進んでいる。さらに、2030年までの目標として、ウガンダの首都カンパラへの延伸も掲げられており、最終的には南スーダン、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア、DRC、エチオピアなど東アフリカの周辺諸国まで延伸する予定となっている。
この事業によって2万6,000人以上の雇用が生まれると見込まれており、ケニア経済の底上げも期待されているほか、将来的には、域内の物流コスト削減にも寄与するとみられる。
アフリカで存在感増す中国、最近は互恵性も重視/JETRO
また、開発と環境保全の問題も、勿論あります。
多様な動物が住むナイロビ国立公園に鉄道が走る様子です。人間のわがままが映し出された写真ですね。
こうした中国の大規模な進出に対して、ケニアの人たちの心情は複雑そうです。
今回2022年8月9日のケニアの大統領選は、ケニアの副大統領のルト氏とオディンガ氏の一騎打ちです。
左がルト氏で、右がオディンガ氏です。
ルト氏は公約の一つとして「国内で働いている中国人を一掃させる」ことを掲げています。
ルト氏は首都ナイロビの経済フォーラムでこの計画を発表した。
「中国人はトウモロコシ料理を作り、携帯電話を売り、土地を耕してます。私はケニア人から仕事を奪っている中国人を強制送還します」
またルト氏は支持者に、アフリカ人の力を結集して東アフリカの経済を支える必要があると述べ、中国人を排除すると主張した。
「ケニアの仕事はケニア人、アフリカ人のものです。私は当選した暁には、彼らを飛行機に乗せます。ケニアには彼らを送り出す力があります…」
ケニア大統領選は一騎打ち、庶民・若者の支持集める副大統領か、汚職撲滅の元政治犯か/ganas
最初にフランス人の経営するカフェについて書きましたが、極端な話、こうした外国人さんが多くなってきて、例えば多くの外国人さんが喫茶店を経営することにより、日本人の経営するカフェの顧客が奪われかねないことになるかもしれませんね。
多くの中国人がケニアに流入し、中国人には仕事があるのに、現地のケニア人に仕事がないという問題も存在します。
実際私がケニアで聞いた声としては、「中国人は我が物顔で、ケニアでやりたい放題で…」というあまり歓迎しない声がありました。
どちらの大統領になるかで、中国の進出問題も変わってきそうです。
皆さんは中国のアフリカ進出や移民問題、どう思いますか?是非コメント頂けたらと思います。
また、ケニアの大統領選は、不正選挙問題や暴動問題が起きたりします。
2007年の大統領選挙では1300人もの人々が死亡する規模の大変な暴動が起きました。
無事大統領選が終わり、ケニアの未来が明るくなるといいなと思います。
継続支援
継続支援をする一時的な支援
寄付をする本の寄付による支援
古本の寄付をするAmazon・楽天による支援
お買い物による支援をする