日本人ボランティア 代表 亀谷尚美

昭和59年生まれ 八百津町出身、御嵩町在住です。

八百津で「米ぬか酵素風呂 健康風呂ゆかり」という店を経営しています。

大阪外国語大学(現大阪大学)スワヒリ語学科で、アフリカのエイズ問題について学びました。

今は1日1000~2000人ですが、当時1日に6000人ほどがエイズで亡くなっており、これはとても深刻な問題だと感じ、アフリカのエイズのためのボランティアをしたいと考えていました。

そんな折に、ケニアのエイズ患者の自立支援Tumaini Nyumbaniを立ち上げた大西と出会い、大西の後を引き継いで活動してきました。

在学中にケニアに3回、社会人になってから2回ケニアに行き、スラムのお母さんたちと話してきました。

学生団体なので、学生の代表が次々と代わったり、メンバーが減少したりする中、私たちの活動はどうしても学生だけでできる範囲を超えていると感じ、一番ケニアに渡航経験がある私が代表となって活動しています。

スラムを訪問した際、お母さんたちが生活している厳しい生活の様子は、私にとっては一生涯忘れられないものです。

ケニアは混沌とした国で、社会保障などのセーフティーネットが全く十分ではありません。

ケニア政府の手の回らない中、日本人にできることは本当にたくさんあると感じています。

ケニアや世界には「ストリートチルドレン問題」とか「エイズ問題」があるのは確かですが、日本などの先進国側にも「国際問題に関して無関心問題」という問題が存在すると感じています。

今や飛行機で1~2日あればどこでも行ける時代、口座にお金さえあれば3分で携帯から送金できる時代なのに、国際問題があまりにも「遠い国の私たちにとって関係ないこと」と扱われてしまっていることは大きな問題だと感じています。

私たちは幸せであり、世界に対してできることはたくさんあるのだということを、リアルなケニアの情報と共に情報発信していこきます。

孤児が元気で学校に行けること、お母さんたちが生き永らえ、そのお母さんの子どもも元気でいられること。

そうしたことは、「華々しい成果」ではないかもしれませんが、この団体が種をまき、生み出されてきた奇跡の花たちです。

孤児たちを守り、お母さんたちを元気づけていけるよう、今後も精一杯活動していこうと思います。

どうか今後ともTumaini Nyumbaniの応援を、よろしくお願いいたします。

亀谷尚美