ママゴッドフリーは複数の人にレイプされてしまい、その影響もあって、HIVに感染してしまいました。
エイズの薬であるARVを飲むことを拒否してしまい、亡くなってしまいました。
(ARVは免疫力を高い状態に持っていく薬で、毎日飲まなければいけません。
ARVを飲むということは、自分自身がHIV陽性であることを認めるということであり、それが彼女にとってとても難しく感じたということです)
彼女にはゴッドフリー、エリザ、ケンの3人の子どもがいて、その3人が孤児になりました。
ゴッドフリーに関しては自立しているのですが、エリザとケンについては母親が亡くなってから精神的にとても不安定な状態になってしまい、支援が必要とされています。
1990年生まれの28歳、若いお母さんエリザには2014年6月生まれの3歳の子どもがいます。
旦那さんとは別れてしまい、シングルマザーです。
エリザには父親がいて住む家があるのですが、この父親が大変ひどい人で、家庭内暴力でエリザを血が出るまで殴ったりする人です。
台所に鍵をかけてエリザたちに食べ物を与えようとせず、エリザは自分の父親のことが大嫌いです。
エリザは夜のクラブで仕事をしています。
そのクラブで男の人たちが彼女が孤児であることを知って家に誘い、30sh(約35円)という値段で売春したりして、HIVに感染してしまう危険性があります。
エリザはそのように外で生活したりもしますが、そうすると彼女の父は責任を負わなくていいと感じる、大変残酷なお父さんです。
売春やレイプされたりすることが日常化していること、また父親からの家庭内暴力の影響、母親を亡くした影響で、エリザは精神的にとても不安定な状態です。
きちんと毎日食べることもできていない状態で、亀谷が会ったころ(お母さんが生きていたころ)と比べると、げっそり痩せてしまいました。そのような状態でまともな子育ても、きちんとできているとは思えません。
エリザとケンは、ナイロビのウィニーのアパートから遠く離れたキリニャガというところにいます。
現在ウィニーのアパートでエリザとその子どもを預かることは難しいとウィニーが感じているため、とりあえずの支援として、日本人側から、ウィニーの知り合いで誰か頼れそうな人がいないか聞いてみました。
ウィニーの叔父さんがキリニャガにいて、その叔父さんはとても優しく信頼できる人とウィニーから聞きました。
叔父さんにエリザとケンの食費を渡し、彼らが生きていくためにちゃんと食べられるよう食事を提供できるようにするという支援をしています。
ただ叔父さんのうちに寝泊りすることはできていません。ですので、彼女はまだ安心して住める家がない状態です。
とりあえず温かい食事がウィニーの叔父さんから提供され、叔父さん夫婦と一緒にご飯を食べることで、エリザが「自分はちゃんと食べていってもいいんだ、生きていてもいいんだ」と思うことができ、精神的に安定してくることを祈っています。
食費について心配しなくていい分、少しずつ夜のクラブの仕事をやめ、服を売る仕事ができ、少しずつ彼女が自立の道を歩めたらいいと感じています。
1994年生まれの24歳。お母さんが亡くなってから精神的に本当に酷い状態になってしまい、病院に行く必要があると思われるほどです。
どれくらい精神的に酷いかというと、服やベッドを燃やしてしまい、キリニャガからナイロビまで裸同然の恰好で180キロも歩いて行ってしまうほどです。
寒いところでも寝て、シャワーを浴びません。ケンは雨に打たれて寝ています。
ケンは自分の生活を全くコントロールできない、ほぼストリートチルドレン状態で、人から食べ物を恵んでもらっては生き延びています。
ウィニーはどうしたらいいか分からないくらい精神状態が酷いそうです。ケンには精神的なケアが絶対必要。
前述の叔父さんの家での食糧支援を2018年1月より行っていますが、精神状態があまりにもひどいため、そこで自分自身がご飯をちゃんと食べられることを理解できないほどです。
また、キリニャガにボランティアで彼らのカウンセリングを行ってくれそうなとても良い人柄の教会関係の夫婦にウィニーが巡り合うことができました。その夫婦からのカウンセリングの指導も受けられるとよいということです。
ウィニーがナイロビから頻繁にエリザと電話し、状況を把握し、エリザを元気づけます。とりあえずこの食料支援と、カウンセラーさんの精神的なカウンセリングによりまともに食べていない二人が精神的に安定することを祈っています。
その後、2人は劇的に改善しました→次の記事 ケンとエリザ②
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